WindowsでIPアドレスを確認する方法
Windows 10 / 11 完全ガイド — 4つの方法を丁寧に解説
この記事は、ネットワーク設定の実務経験をもとに執筆しています。手順はすべて実機(Windows 10 22H2 / Windows 11 23H2)で動作確認済みです。
目次
「自分のIPアドレスってどこで確認するんだっけ?」——そんな疑問、意外と多くの方が持っています。プリンターの設定、リモートデスクトップの接続、ネットワークのトラブル対応……日常のあちこちで、WindowsパソコンのIPアドレスを調べる場面は出てきます。
この記事では、Windows 10 と Windows 11 の両方に対応した4つの確認方法を、実際の画面操作に沿って丁寧に解説します。コマンドが苦手な方も、設定アプリからGUIで確認できる手順を用意しました。所要時間は、どの方法も1分以内です。
1. IPアドレスとは?プライベートIPとグローバルIPの違い
IPアドレス(Internet Protocol Address)は、ネットワーク上の機器を識別するための「住所」です。郵便物に宛先が必要なように、データパケットにも送り先のアドレスが必要です。
Windowsパソコンには、実は2種類のIPアドレスが存在します。この違いを理解しておくと、確認作業がぐっとスムーズになります。
| 種類 | 別名 | アドレス例 | 用途 | 確認方法 |
|---|---|---|---|---|
| プライベートIP | ローカルIP・内部IP | 192.168.1.1010.0.0.5 |
自宅・会社のLAN内での通信 | ipconfig / 設定アプリ |
| グローバルIP | パブリックIP・外部IP | 203.0.113.45 |
インターネット上での識別 | ブラウザ / 外部サービス |
プライベートIPアドレスの範囲(RFC 1918)
インターネット標準化機関 IANA が定めるプライベートアドレス空間は以下の3つです。
10.0.0.0 〜 10.255.255.255(/8)172.16.0.0 〜 172.31.255.255(/12)192.168.0.0 〜 192.168.255.255(/16)— 家庭用ルーターで最も一般的
詳細は IANA IPv4 Special-Purpose Address Registry を参照してください。
ipconfigコマンドや設定アプリで確認できるのはプライベートIPアドレスです。インターネット上での自分のIPアドレス(グローバルIP)を知りたい場合は、方法4をご覧ください。
2. 方法1:コマンドプロンプト(ipconfig)で確認【最速・推奨】
ネットワーク担当者が真っ先に使うのがこの方法です。マウス操作なしで10秒以内に確認できます。Windows 10・11 どちらでも手順は同じなので、一度覚えれば一生使えます。
コマンドプロンプトの開き方(3通り)
ショートカット(最速)
Windows + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、cmd と入力して Enter
スタートメニュー検索
スタートボタンをクリックして「cmd」または「コマンドプロンプト」と入力し、表示されたアプリをクリック
右クリックメニュー
スタートボタンを右クリック →「ターミナル」または「Windows PowerShell」を選択(Windows 11)
ipconfig コマンドの実行
コマンドプロンプトが開いたら、以下を入力して Enter を押します。
ipconfig
実行すると、以下のような出力が表示されます。
Windows IP 構成
イーサネット アダプター イーサネット:
接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::1a2b:3c4d:5e6f:7890%5
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . : 192.168.1.10
サブネット マスク . . . . . . . . . : 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . : 192.168.1.1
Wireless LAN アダプター Wi-Fi:
メディアの状態. . . . . . . . . . . : メディアは接続されていません
読み方のポイント
- IPv4 アドレス:これがあなたのプライベートIPアドレスです(例:
192.168.1.10) - デフォルト ゲートウェイ:ルーターのIPアドレスです(例:
192.168.1.1) - サブネット マスク:ネットワークの範囲を示します(家庭用は通常
255.255.255.0) - 有線接続中は「イーサネット」、Wi-Fi接続中は「Wireless LAN」の欄を確認してください
ipconfig /all — 詳細情報を取得する
MACアドレスやDHCPサーバーの情報も必要な場合は、/all オプションを使います。
ipconfig /all
| コマンド | 表示される主な情報 | 使いどころ |
|---|---|---|
ipconfig |
IPv4/IPv6アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ | 日常的なIP確認 |
ipconfig /all |
上記+MACアドレス、DHCPサーバー、DNSサーバー、リース期限 | 詳細なネットワーク診断 |
ipconfig /release |
(現在のIPアドレスを解放) | IPアドレスのリセット |
ipconfig /renew |
(DHCPから新しいIPを取得) | 接続トラブルの解消 |
ipconfig /flushdns |
(DNSキャッシュを削除) | 名前解決の問題を修正 |
3. 方法2:設定アプリ(GUI)で確認【初心者向け】
コマンドが苦手な方や、視覚的に確認したい方にはこちらがおすすめです。Windows 10 と Windows 11 では画面の構成が少し異なるので、それぞれ説明します。
Windows 11 の手順
- スタートボタンをクリックし、「設定」(歯車アイコン)を開く
- 左メニューから 「ネットワークとインターネット」 を選択
- 接続方法に応じて 「Wi-Fi」 または 「イーサネット」 をクリック
- Wi-Fiの場合:接続中のネットワーク名の横にある 「ハードウェアのプロパティ」 をクリック
- 「IPv4 アドレス」 の欄に表示されている数字がIPアドレスです
Windows 11 の注意点
設定アプリの「ネットワークとインターネット」トップ画面に表示されるIPアドレスは、デフォルトゲートウェイ(ルーターのIP)が表示される場合があります。必ず「ハードウェアのプロパティ」まで進んで確認してください。
Windows 10 の手順
- スタートボタンをクリックし、「設定」(歯車アイコン)を開く
- 「ネットワークとインターネット」 をクリック
- 左メニューから 「Wi-Fi」 または 「イーサネット」 を選択
- 接続中のネットワーク名をクリック
- 下にスクロールして 「プロパティ」 セクションを確認
- 「IPv4 アドレス」 の値がIPアドレスです
タスクバーのネットワークアイコンから確認(Windows 11)
さらに手軽な方法として、タスクバーのネットワークアイコンを使う方法もあります。
- タスクバー右下の ネットワークアイコン(Wi-Fiまたはイーサネットのマーク)をクリック
- 「ネットワークとインターネットの設定」 をクリック
- 接続中のネットワークの 「プロパティ」 ボタンをクリックすると詳細が表示されます
4. 方法3:PowerShellで確認【上級者向け】
PowerShellはコマンドプロンプトの上位互換で、より詳細な情報をオブジェクト形式で取得できます。スクリプトで自動化したい場合や、特定のアダプターだけ情報を取り出したい場合に便利です。
PowerShellの開き方
Windows + X を押して「Windows PowerShell」または「ターミナル」を選択します。Windows 11 では「ターミナル」がデフォルトです。
基本コマンド
Get-NetIPConfiguration
詳細情報を取得するには:
Get-NetIPConfiguration -Detailed
特定のアダプター(例:Wi-Fi)のIPアドレスだけを取り出す場合:
Get-NetIPAddress -AddressFamily IPv4 | Where-Object { $_.IPAddress -notlike "127.*" } | Select-Object InterfaceAlias, IPAddress
| コマンド | 取得できる情報 |
|---|---|
Get-NetIPConfiguration |
インターフェース名、IPv4/IPv6アドレス、デフォルトゲートウェイ |
Get-NetIPConfiguration -Detailed |
上記+DNSサーバー、DHCP情報、ネットワークプロファイル |
Get-NetIPAddress |
全アダプターのIPアドレス一覧(IPv4/IPv6) |
Get-NetAdapter |
ネットワークアダプターの一覧とMACアドレス |
5. 方法4:グローバルIPアドレスを確認する
「自分のIPアドレスを検索する」と言ったとき、多くの場合はこのグローバルIPアドレスのことを指しています。インターネット上で自分のルーターに割り当てられたアドレスで、ipconfigでは確認できません。
方法A:当サイトのツールで確認(最も簡単)
当サイトのトップページにアクセスするだけで、現在のグローバルIPアドレスが自動的に表示されます。位置情報やISP(プロバイダー)情報も確認できます。
自分のIPアドレスを確認する方法B:コマンドプロンプトで確認
外部のDNSサービスを使ってグローバルIPを取得できます。
nslookup myip.opendns.com. resolver1.opendns.com
「Non-authoritative answer」の下に表示される Address がグローバルIPアドレスです。
方法C:PowerShellで確認
(Invoke-WebRequest -Uri "https://ifconfig.me/ip" -UseBasicParsing).Content.Trim()
グローバルIPアドレスの取り扱いに注意
- グローバルIPアドレスは、インターネット上で自分の場所を特定できる情報です。SNSや掲示板への公開は避けましょう
- VPN使用中は、VPNサーバーのIPアドレスが表示されます
- 多くのプロバイダーは動的IPを割り当てるため、再接続のたびに変わることがあります
6. 4つの方法を比較する
状況に応じて最適な方法を選べるよう、4つの方法を一覧で比較します。
| 方法 | 難易度 | 速さ | プライベートIP | グローバルIP | 詳細情報 | Win10 | Win11 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ipconfig(CMD) | 普通 | 最速 | (/all) | ||||
| 設定アプリ(GUI) | 簡単 | 普通 | |||||
| PowerShell | 上級 | 速い | (外部API) | ||||
| ブラウザ・ツール | 簡単 | 普通 |
→ 設定アプリ(GUI)がおすすめ
マウス操作だけで完結。コマンドを覚える必要がありません。
→ ipconfig コマンドがおすすめ
10秒以内に確認完了。ipconfig /all で詳細情報も一括取得できます。
7. よくあるトラブルと対処法
IPアドレスの確認や設定でつまずいたときのために、よくある問題と解決策をまとめました。
原因:DHCPサーバー(ルーター)からIPアドレスを取得できていない状態です。169.254.x.x はWindows が自動的に割り当てる「APIPA(Automatic Private IP Addressing)」アドレスです。
対処法:
- ルーターの電源を入れ直す
- LANケーブルの接続を確認する(有線の場合)
- コマンドプロンプトで
ipconfig /release→ipconfig /renewを実行する - ネットワークアダプターを無効にして再度有効にする
原因:仮想マシン(VirtualBox、VMware、WSL2など)やVPNアダプターが複数のネットワークインターフェースを作成しているためです。
対処法:実際に使用中のアダプター名を確認します。
- 有線接続中 → 「イーサネット」または「ローカル エリア接続」の欄を見る
- Wi-Fi接続中 → 「Wireless LAN アダプター Wi-Fi」の欄を見る
127.0.0.1はループバックアドレスなので無視してOK169.254.x.xはAPIPAアドレスなので通常は無視してOK
原因:DHCPによる動的IPアドレス割り当てが行われているためです。これは正常な動作です。
固定IPにしたい場合:設定アプリ → ネットワークとインターネット → 接続中のネットワーク → 「IPの割り当て」を「自動(DHCP)」から「手動」に変更し、IPアドレス・サブネットマスク・ゲートウェイを入力します。
注意:固定IPを設定する場合は、ルーターのDHCP割り当て範囲外のアドレスを選ぶか、ルーター側でMACアドレスによるIP固定(DHCPリザベーション)を設定することをおすすめします。詳しくはサブネット計算ツールでネットワーク範囲を確認してください。
原因:企業ネットワークや一部のプロバイダーでは、グローバルIPもプライベートアドレス空間(10.x.x.xなど)を使用している場合があります(CGNATと呼ばれます)。
確認方法:当サイトのIPアドレス確認ツールでグローバルIPを確認し、ipconfigの結果と比較してみてください。
関連する無料ツール
IPアドレスを確認したら、次のステップとして役立つツールをご紹介します。
8. よくある質問(FAQ)
Q. WindowsでIPアドレスを一番速く確認する方法は?
A. Windows+R → cmd → Enter → ipconfig → Enter の流れが最速です。慣れれば5秒以内に確認できます。
Q. ipconfigで表示されるIPアドレスは「自分のIPアドレス」ですか?
A. ipconfigで表示されるのはプライベートIPアドレス(ローカルIP)です。インターネット上での「自分のIPアドレス」(グローバルIP)は、当サイトのトップページや「nslookup myip.opendns.com. resolver1.opendns.com」コマンドで確認できます。
Q. Windows 11 と Windows 10 で確認方法は違いますか?
A. コマンドプロンプトとPowerShellの手順は同じです。設定アプリのUIが異なり、Windows 11では「ハードウェアのプロパティ」という項目名になっています。
Q. 「192.168.x.x」以外のIPアドレスが表示されました。おかしいですか?
A. 問題ありません。プライベートIPアドレスには 10.x.x.x(企業ネットワークで多い)や 172.16.x.x〜172.31.x.x の範囲もあります。169.254.x.x が表示される場合はDHCPからIPを取得できていないサインなので、ルーターの接続を確認してください。
Q. VPN使用中にIPアドレスを確認するとどうなりますか?
A. ipconfigにはVPNアダプターのIPアドレスも表示されます。グローバルIPを確認すると、VPNサーバーのIPアドレスが表示されます(これがVPNの目的の一つです)。
Q. サブネットマスクとは何ですか?
A. サブネットマスクは、IPアドレスのうちどの部分がネットワークアドレスで、どの部分がホストアドレスかを示す値です。家庭用ネットワークでは通常 255.255.255.0(/24)が使われます。詳しくはネットワーク入門をご覧ください。
まとめ
WindowsでIPアドレスを確認する方法は、大きく4つあります。
- ipconfig(CMD):最速・最も確実。IT担当者の定番
- 設定アプリ:マウス操作のみ。初心者にやさしい
- PowerShell:詳細情報・スクリプト化に向く
- ブラウザ・ツール:グローバルIPを確認したいときに
どの方法も1分以内に完了します。状況に合わせて使い分けてみてください。IPアドレスに関するさらに詳しい情報は、ネットワーク入門ガイドもあわせてご覧ください。