ネットワーク基礎

サブネットマスクとは?仕組み・見方・CIDRとの違い

255.255.255.0と/24の意味を、ネットワーク部とホスト部の考え方から理解する初心者向けガイド

2026年7月16日
サブネットマスクで複数のネットワーク範囲に分割された機器構成のイメージ

結論:サブネットマスクはIPアドレスの区切り線

サブネットマスクとは、IPv4アドレスのどこまでがネットワーク部で、どこからが機器を識別するホスト部かを示す値です。たとえば 255.255.255.0 はCIDRの /24 と同じ意味で、先頭24ビットをネットワーク部として扱います。

この記事でわかること

  • サブネットマスクが必要な理由
  • 255.255.255.0と/24の読み方
  • ネットワークアドレスと使用可能IP範囲の見方
  • CIDR、IPアドレス、デフォルトゲートウェイとの違い
  • よく使うサブネットマスクとホスト数

サブネットマスクとは何か

IPv4アドレスは32ビットで構成されます。しかし、IPアドレスだけを見ても、どの部分が同じネットワークを表し、どの部分がPCやスマートフォンなどの機器番号を表すのかは決まりません。そこで使うのがサブネットマスクです。

サブネットマスクの2進数で 1 が続く部分はネットワーク部、0 が続く部分はホスト部です。通信相手が同じネットワークにいるか、ルーターを経由すべき別ネットワークにいるかを判断する基礎情報になります。

ネットワーク部とホスト部

部分役割192.168.1.10/24の例
ネットワーク部所属するネットワークを識別192.168.1 の部分
ホスト部同じネットワーク内の機器を識別末尾の 10 の部分
32ビットのサブネットマスクをネットワーク部とホスト部に分ける概念図
サブネットマスクは、連続する1の領域と0の領域でネットワーク部・ホスト部の境界を示します。

255.255.255.0と/24の意味

255.255.255.0 を2進数にすると、先頭から24個の 1 と、残り8個の 0 になります。CIDRではネットワーク部のビット数だけを使い、短く /24 と表します。

10進数表記:255.255.255.0

CIDR表記:/24

総IPアドレス数:256

通常の使用可能ホスト数:254

たとえば 192.168.1.10/24 のネットワークアドレスは 192.168.1.0、ブロードキャストアドレスは 192.168.1.255、通常の使用可能範囲は 192.168.1.1~192.168.1.254 です。詳しい計算例は255.255.255.0(/24)の解説でも確認できます。

サブネットマスクの見方

10進数表記では、各オクテットに現れる値が限られています。IPv4の通常のサブネットマスクでは、1が左から連続するため、途中の値は次の9種類です。

10進数2進数1の数
0000000000
128100000001
192110000002
224111000003
240111100004
248111110005
252111111006
254111111107
255111111118

たとえば 255.255.240.0 は、8 + 8 + 4 = 20ビットが1なので /20 です。値をすぐ確認したい場合はサブネットマスク一覧を使うと、CIDR、総IP数、使用可能ホスト数を比較できます。

CIDR・IPアドレス・デフォルトゲートウェイとの違い

項目役割
IPアドレス192.168.1.10ネットワーク上の機器を識別する住所
サブネットマスク255.255.255.0ネットワーク部とホスト部の境界を示す
CIDR/24サブネットマスクをネットワーク部のビット数で表す
デフォルトゲートウェイ192.168.1.1別ネットワークへ通信を送る出口

サブネットマスクとCIDRは、同じ境界を別の方法で表したものです。一方、デフォルトゲートウェイはマスクではなく、通常はルーターに設定された実在するIPアドレスです。

よく使うサブネットマスク一覧

CIDRサブネットマスク総IP数通常の使用可能ホスト数
/8255.0.0.016,777,21616,777,214
/16255.255.0.065,53665,534
/20255.255.240.04,0964,094
/24255.255.255.0256254
/28255.255.255.2401614
/30255.255.255.25242

/8(255.0.0.0)の解説のように、同じ表記でも実際の運用規模は大きく異なります。必要なホスト数だけでなく、将来の増設、VLAN分割、ブロードキャスト範囲も考えて設計します。

サブネット計算ツールで確認する方法

  1. サブネット計算ツールを開く
  2. 確認したいIPv4アドレスを入力する
  3. CIDR表記のサブネットマスクを選ぶ
  4. ネットワークアドレス、使用可能範囲、ブロードキャストアドレスを確認する

考え方を学ぶときは手計算が役立ちますが、設定値を決めるときは入力ミスを避けるためにツールで検算してください。より詳しいビット演算や計算手順はCIDR計算とサブネットマスク計算の完全ガイドで解説しています。

よくある間違いと注意点

  • 255が多いほど安全という意味ではない:マスクはセキュリティ機能ではなく、アドレス範囲を区切る情報です。
  • すべてのIPを機器に割り当てられるとは限らない:一般的なIPv4サブネットでは、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除きます。
  • 離れた1と0を混在させない:通常のCIDRでは1が左から連続するマスクを使います。
  • IPv6では考え方が異なる:IPv6は一般にサブネットマスクの10進数表記ではなく、プレフィックス長で扱います。

FAQ

IPv4アドレスのネットワーク部とホスト部の境界を示す32ビットの値です。同じネットワーク内の通信か、ルーターを経由する通信かを判断する基礎になります。

先頭24ビットがネットワーク部であることを示し、CIDRでは/24です。通常は256個のIPを含み、254個を機器に割り当てられます。

サブネットマスクはネットワークの範囲を判断する値です。デフォルトゲートウェイは、別ネットワークへの出口として使うルーターのIPアドレスです。

学習では手計算が役立ちますが、実際の設定前にはサブネット計算ツールで範囲とホスト数を検算するのがおすすめです。

まとめ

サブネットマスクとは、IPv4アドレスをネットワーク部とホスト部に分けるための値です。255.255.255.0/24 のように、10進数表記とCIDR表記は同じ境界を表します。まずはよく使う /24 の例で仕組みを理解し、実際の設定では計算ツールを使ってネットワークアドレスと利用可能範囲を確認しましょう。