サブネットマスク /8とは?255.0.0.0のIP範囲とホスト数

サブネットマスク /8 は 255.0.0.0 です。10.0.0.0/8なら、10.0.0.0から10.255.255.255までを1つの大きな範囲として扱います。

2026年7月10日 サブネット解説

結論:/8は255.0.0.0、通常の使用可能ホスト数は16,777,214

/8 は、IPv4アドレス32ビットのうち先頭8ビットをネットワーク部にするCIDR表記です。10進数のサブネットマスクでは 255.0.0.0 になります。

ホスト部は24ビット残るため、総IP数は 2の24乗 = 16,777,216 個です。通常のIPv4サブネットではネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除き、使用可能ホスト数は 16,777,214 個と考えます。

/8ネットワークを/16や/24へ分割して使う考え方を示す図
/8は非常に大きな範囲です。実務では/16や/24などへ分けて、拠点・VLAN・用途ごとに管理します。

このページでは、サブネットマスク /8 の意味、255.0.0.0との対応、10.0.0.0/8のIP範囲、ホスト数、ワイルドカードマスク、/16や/24との違いを具体例で整理します。大きな社内ネットワーク、クラウドVPC、VPN、検証環境で10.x.x.xの範囲を見るときに、まず押さえておきたい基礎です。

ただし、/8をそのまま1つのLANとして使うことは通常おすすめしません。範囲が広すぎるため、ブロードキャストドメイン、障害範囲、運用ルール、アドレス台帳の管理が難しくなります。/8は「大きなアドレス空間」として確保し、その中を/16、/20、/24などへ分割して使うのが実務的です。

サブネットマスク /8の基本情報

/8を計算に必要な値へ分解すると、次のようになります。ネットワーク部が8ビット、ホスト部が24ビットなので、/24と比べて非常に大きなアドレス範囲になります。

項目 意味
CIDR表記 /8 先頭8ビットがネットワーク部
サブネットマスク 255.0.0.0 10進数表記のIPv4マスク
ホスト部 24ビット 32ビットから8ビットを引いた残り
総IPアドレス数 16,777,216 2の24乗
通常の使用可能ホスト数 16,777,214 ネットワークアドレスとブロードキャストを除外
ワイルドカードマスク 0.255.255.255 255.0.0.0を反転した値

なぜ255.0.0.0は/8になるのか

IPv4アドレスは32ビットで、8ビットずつ4つのオクテットに分かれます。サブネットマスクの255は2進数で11111111です。つまり、最初のオクテットだけがすべてネットワーク部になります。

残りの3つのオクテットは0です。0は2進数で00000000なので、そこはホスト部として扱います。したがって、255.0.0.0は「先頭8ビットだけがネットワーク部」という意味になり、CIDR表記では/8です。

2進数で見る255.0.0.0

255 = 11111111

0 = 00000000

0 = 00000000

0 = 00000000

10.0.0.0/8のIP範囲

10.0.0.0/8は、RFC 1918で定義されたプライベートIPアドレス範囲の1つです。10で始まるIPv4アドレス全体を含み、範囲は10.0.0.0から10.255.255.255までです。

大きな/8範囲の先頭と末尾を除いて中央を使用可能範囲として示す図
/8では先頭のネットワークアドレスと末尾のブロードキャストアドレスを除いた広い範囲が、通常の割り当て候補になります。
ネットワーク 10.0.0.0/8
サブネットマスク 255.0.0.0
ネットワークアドレス 10.0.0.0
ブロードキャストアドレス 10.255.255.255
通常の使用可能IP範囲 10.0.0.1から10.255.255.254
通常の使用可能ホスト数 16,777,214

計算例:10.20.30.40/8はどの範囲に入るか

10.20.30.40/8では、先頭8ビット、つまり第1オクテットの10がネットワーク部です。第2から第4オクテットはホスト部なので、ネットワークアドレスは10.0.0.0、ブロードキャストアドレスは10.255.255.255になります。

同じ/8の中では、10.1.1.1も10.200.50.10も同じ10.0.0.0/8に含まれます。一方、11.0.0.1は第1オクテットが違うため、10.0.0.0/8には含まれません。/8の判断では、まず先頭のオクテットを見ると理解しやすくなります。

注意:/8を1つのLANとして広げすぎない

10.0.0.0/8は大きなプライベートアドレス空間として便利ですが、1つのセグメントにすべてを入れる設計は現実的ではありません。拠点、部門、VLAN、クラウド環境、VPN利用範囲ごとに、/16や/24などへ分割して管理するのが一般的です。

/8、/16、/20、/24の違い

/8は非常に広い範囲、/24は小規模LANでよく使う範囲です。サブネット設計では、必要な端末数、ブロードキャスト範囲、ルーティング、将来の拡張余地を見てサイズを選びます。

CIDR サブネットマスク 総IP数 通常の使用可能ホスト数 向いている使い方
/8 255.0.0.0 16,777,216 16,777,214 大きなプライベートアドレス空間の確保
/16 255.255.0.0 65,536 65,534 拠点、クラウドVPC、大きめの環境単位
/20 255.255.240.0 4,096 4,094 部門、環境、用途単位の中規模セグメント
/24 255.255.255.0 256 254 家庭用LAN、小規模オフィス、標準的なVLAN

実務で/8を扱うときの考え方

10.0.0.0/8を使う場合、最初に「どの単位で分割するか」を決めると運用しやすくなります。例えば10.1.0.0/16を本社、10.2.0.0/16を支社、10.10.0.0/16をクラウド、10.20.0.0/16をVPNのように大枠を分け、その中で/24や/25へ細分化します。

既存ネットワークとVPN接続する場合は、相手側も10.0.0.0/8を使っている可能性があります。重複するとルーティングや名前解決のトラブルにつながるため、拠点間接続やクラウド接続の前にアドレス計画を確認してください。

10から始まるIPがすべてインターネットで使える公開IPというわけではありません。10.0.0.0/8はプライベートIP範囲なので、通常はNATやVPNの内側で使います。10.x.x.xの基本は10から始まるIPアドレスの完全ガイド、他のプライベート範囲との違いはプライベートIPアドレス範囲一覧も参考になります。

サブネット計算ツールで確認する方法

手計算で仕組みを理解したら、設定前にはツールで検算するのが安全です。当サイトのサブネット計算ツールでは、IPアドレスとサブネットマスクを入力して、ネットワークアドレス、使用可能IP範囲、ブロードキャストアドレスを確認できます。

CIDR表記からマスクを確認したい場合はCIDR計算ツール、代表的なプレフィックスをまとめて見たい場合はサブネットマスク一覧が便利です。10.0.0.0/8の中をさらに分割する場合は、IPレンジ計算ツールで開始IPと終了IPからCIDR候補を確認できます。

外部仕様・参照表との関係

10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16のプライベートアドレス範囲は、IETFのRFC 1918で定義されています。CIDRによるアドレス割り当てと集約の考え方は、RFC 4632で説明されています。

外部のCIDR表でも、/8は255.0.0.0、通常の使用可能ホスト数は16,777,214として整理されています。例えばIPTP NetworksのIPサブネット計算ツールでも、/8のネットワークマスクと使用可能ホスト数を確認できます。

FAQ

サブネットマスク /8は255.0.0.0です。IPv4の32ビットのうち、先頭8ビットがネットワーク部、残り24ビットがホスト部になります。

10.0.0.0/8の範囲は10.0.0.0から10.255.255.255です。通常の使用可能IP範囲は10.0.0.1から10.255.255.254です。

/8の総IPアドレス数は16,777,216個です。通常のIPv4サブネットではネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除くため、使用可能ホスト数は16,777,214個です。

255.0.0.0のワイルドカードマスクは0.255.255.255です。ACLやOSPFなどで、サブネットマスクを反転した値として使う場面があります。

まとめ

サブネットマスク /8は255.0.0.0です。10.0.0.0/8なら、範囲は10.0.0.0から10.255.255.255、通常の使用可能IP範囲は10.0.0.1から10.255.255.254、使用可能ホスト数は16,777,214です。

/8は広大なアドレス空間なので、そのまま1つのLANにするより、/16、/20、/24などへ分割して運用するのが現実的です。設定前にはサブネット計算ツールでネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを確認し、範囲の取り違えを防いでください。

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