255.255.255.240とは?/28のCIDR・IP範囲・ホスト数を計算例で解説

255.255.255.240はCIDR表記で/28です。1つのサブネットに16個のIPアドレスが入り、通常の使用可能ホスト数は14個です。

2026年6月27日 サブネット解説

結論:255.255.255.240は/28、16個のIPを持つ小さなサブネット

サブネットマスク 255.255.255.240 は、CIDR表記では /28 です。ホスト部は4ビットなので、1つのサブネットに 2の4乗 = 16個 のIPv4アドレスが含まれます。

通常のIPv4サブネットでは、先頭のネットワークアドレスと末尾のブロードキャストアドレスを端末に割り当てないため、使用可能ホスト数は 14 と考えます。

255.255.255.240がCIDR /28で16個のIPと14個の使用可能ホストを持つことを示す図
/28は16個のアドレス枠を持ち、通常は中央の14個をホストに割り当てます。

このページでは、255.255.255.240のCIDR、/28のIP範囲、ホスト数、ブロードキャストアドレス、/24内での分割位置をまとめて確認できます。単に表の値を覚えるだけでなく、どのIPが同じ/28に入るのかを判断できるように、実際の計算例を使って解説します。

/28は家庭用LAN全体というより、小さな管理用セグメント、ネットワーク機器だけを置くVLAN、クラウドの小さなサブネット、NATやロードバランサー周辺の限定された範囲で使われることが多いサイズです。14台分という上限が明確なので、使いどころを間違えるとすぐにIP不足になります。

255.255.255.240の基本情報

まずは、255.255.255.240を計算に必要な項目へ分解します。CIDR、総IP数、使用可能ホスト数、ワイルドカードマスク、ブロックサイズをセットで見れば、設定値の意味を短時間で確認できます。

項目 意味
サブネットマスク 255.255.255.240 10進数表記のIPv4マスク
CIDR表記 /28 先頭28ビットがネットワーク部
ホスト部 4ビット 32ビットから28ビットを引いた残り
総IPアドレス数 16 2の4乗
使用可能ホスト数 14 通常はネットワークアドレスとブロードキャストを除外
ワイルドカードマスク 0.0.0.15 ACLやOSPFで使う反転マスク
ブロックサイズ 16 第4オクテットが16刻みで増える

なぜ255.255.255.240は/28になるのか

IPv4アドレスは全部で32ビットです。サブネットマスクの255は2進数で11111111なので、1オクテットあたり8ビットすべてがネットワーク部です。255.255.255.240では、最初の3つの255で24ビット、最後の240で4ビット分のネットワーク部を表します。

240を2進数にすると11110000です。左側の1が4つ続いているため、第4オクテットの上位4ビットがネットワーク部になります。つまり、8 + 8 + 8 + 4 = 28ビットとなり、CIDR表記は/28です。

2進数で見る255.255.255.240

255 = 11111111

255 = 11111111

255 = 11111111

240 = 11110000

このように/28は、第4オクテットの途中でネットワーク部とホスト部が分かれます。/24のように192.168.1.0から192.168.1.255までをひとまとめにするのではなく、同じ/24の中を16個ずつ小さく区切るイメージです。

/28のブロックサイズは16

255.255.255.240のブロックサイズは、変化する第4オクテットから計算します。式は 256 - 240 = 16 です。つまり、ネットワーク境界は0、16、32、48、64のように16刻みで進みます。

例えば192.168.1.20は、16から31までの範囲に入ります。そのため、192.168.1.20/28のネットワークアドレスは192.168.1.16、ブロードキャストアドレスは192.168.1.31です。

/28の16個のアドレス枠でネットワークアドレス、使用可能ホスト、ブロードキャストアドレスを分けた図
/28では1ブロック16個のうち、先頭と末尾を除いた14個を通常ホストに使います。
/28ネットワーク IP範囲 使用可能範囲 ブロードキャスト
192.168.1.0/28 192.168.1.0から192.168.1.15 192.168.1.1から192.168.1.14 192.168.1.15
192.168.1.16/28 192.168.1.16から192.168.1.31 192.168.1.17から192.168.1.30 192.168.1.31
192.168.1.32/28 192.168.1.32から192.168.1.47 192.168.1.33から192.168.1.46 192.168.1.47
192.168.1.240/28 192.168.1.240から192.168.1.255 192.168.1.241から192.168.1.254 192.168.1.255

計算例1:192.168.1.20/28のネットワークアドレス

IPアドレス192.168.1.20、サブネットマスク255.255.255.240を計算します。第1から第3オクテットは192.168.1で固定です。第4オクテットの20が、どの16刻みの範囲に入るかを見ます。

  1. ブロックサイズは16
  2. 第4オクテットの境界は0、16、32、48、64のように進む
  3. 20は16から31の範囲に入る
  4. ネットワークアドレスは192.168.1.16
  5. ブロードキャストアドレスは192.168.1.31

したがって、192.168.1.20/28のIP範囲は192.168.1.16から192.168.1.31です。通常ホストに割り当てる範囲は192.168.1.17から192.168.1.30になります。

よくある間違い

192.168.1.20/28を見て、192.168.1.20そのものをネットワークアドレスのように扱うのは誤りです。/28では16個単位で範囲が切り替わるため、20は192.168.1.16/28の途中にあるホスト候補です。

計算例2:10.0.0.130/28のIP範囲

次に、10.0.0.130/28を計算します。第4オクテットの130がどの16刻みに入るかを見ると、128から143の範囲に含まれます。したがって、ネットワークアドレスは10.0.0.128、ブロードキャストアドレスは10.0.0.143です。

入力IP 10.0.0.130
サブネットマスク 255.255.255.240
CIDR /28
ネットワークアドレス 10.0.0.128
ブロードキャストアドレス 10.0.0.143
使用可能IP範囲 10.0.0.129から10.0.0.142

/28と/24、/29、/30の違い

/28は、/24よりかなり小さく、/29や/30よりは余裕のあるサイズです。端末数が少ないネットワークを細かく分けたいときに便利ですが、将来追加する機器が多い場合はすぐに足りなくなる可能性があります。

CIDR サブネットマスク 総IP数 通常の使用可能ホスト数 向いている場面
/24 255.255.255.0 256 254 一般的なLAN、部門単位のネットワーク
/28 255.255.255.240 16 14 小規模VLAN、管理用ネットワーク、機器用セグメント
/29 255.255.255.248 8 6 ごく小さな公開IP範囲、検証用セグメント
/30 255.255.255.252 4 2 ポイントツーポイント接続、古典的なルータ間リンク

実務で/28を使うときの注意点

/28は小さく扱いやすい一方で、余裕が少ないサブネットです。ルーター、スイッチ、アクセスポイント、監視装置、予備IP、将来追加する管理端末を含めると、14個の使用可能IPはすぐに埋まります。運用開始後に機器が増える可能性があるなら、/27や/26も比較対象に入れると安全です。

また、DHCPスコープを作る場合は、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを含めないようにしてください。192.168.1.16/28なら、通常は192.168.1.17から192.168.1.30が割り当て候補です。192.168.1.16や192.168.1.31を端末に設定すると、通信障害や設定エラーの原因になります。

ACLやOSPF設定では、255.255.255.240ではなくワイルドカードマスク0.0.0.15を指定する場面があります。例えば192.168.1.16/28の範囲を表す場合、環境によっては192.168.1.16 0.0.0.15のような指定になります。通常のサブネットマスクとワイルドカードマスクを取り違えないようにしましょう。

サブネット計算ツールで確認する方法

手計算で境界を理解しておくことは大切ですが、実際の設定前には計算ツールで検算する方が安全です。当サイトのサブネット計算ツールでは、IPアドレスとCIDRを入力して、ネットワークアドレス、使用可能範囲、ブロードキャストアドレスを確認できます。

例えば、IPアドレスに192.168.1.20、サブネットマスクに/28を指定すると、192.168.1.16/28の範囲として計算できます。CIDRからサブネットマスクを確認したい場合はCIDR計算ツール、/24の中を複数の/28へ分けるときはサブネットマスク一覧も合わせて確認すると便利です。開始IPと終了IPからCIDRを整理したい場合はIPレンジ計算ツールが適しています。

外部仕様・参照表との関係

CIDR表記は、IETFのRFC 4632で扱われるアドレス集約の考え方と関係します。公開されているIPv4 CIDR表でも、255.255.255.240は/28、アドレス数16として整理されています。例えばRIPE NCCのIPv4 CIDR ChartIBMのCIDRinfoでも同じ対応関係を確認できます。

この記事の計算例では192.168.1.0/24や10.0.0.0/8の範囲を使っています。これらは説明しやすいプライベートIPの例です。実際の社内ネットワークやクラウド環境では、組織のアドレス設計ルール、ルーティング、セキュリティ境界、予約IPの扱いに合わせて範囲を決めてください。

FAQ

255.255.255.240はCIDR表記で/28です。先頭28ビットがネットワーク部、残り4ビットがホスト部です。

/28の総IPアドレス数は16個です。通常のIPv4サブネットではネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除くため、使用可能ホスト数は14個です。

変化する第4オクテットで256から240を引きます。256 - 240 = 16なので、ネットワーク境界は0、16、32、48のように16刻みになります。

192.168.1.20/28のネットワークアドレスは192.168.1.16です。IP範囲は192.168.1.16から192.168.1.31で、通常の使用可能範囲は192.168.1.17から192.168.1.30です。

はい。/28は使用可能ホスト数が14個なので、小規模な管理ネットワーク、ネットワーク機器用セグメント、検証用VLAN、NATやロードバランサー周辺の小さな範囲に向いています。ただし、将来増設がある場合は/27や/26も検討してください。

まとめ

255.255.255.240はCIDR表記で/28です。総IP数は16、通常の使用可能ホスト数は14、ワイルドカードマスクは0.0.0.15、ブロックサイズは16です。第4オクテットが16刻みでネットワーク境界になるため、192.168.1.20/28は192.168.1.16/28に属します。

設定値をすぐ確認したい場合はサブネット計算ツールでIPアドレスと/28を入力してください。仕組みを理解したうえでツールで検算すれば、ネットワークアドレス、使用可能範囲、ブロードキャストアドレスの取り違えを減らせます。