255.255.240.0とは?/20のCIDR・IP範囲・ホスト数を計算例で解説

255.255.240.0はCIDR表記で/20です。総IP数4096、通常の使用可能ホスト数4094、ブロックサイズ16として計算します。

2026年5月7日 サブネット解説

結論:255.255.240.0は/20、4096個のIPを含むサブネットマスク

サブネットマスク 255.255.240.0 は、CIDR表記では /20 です。ネットワーク部は20ビット、ホスト部は12ビットなので、1つのサブネットに 2の12乗 = 4096個 のIPv4アドレスが含まれます。

一般的なLANやVLAN設計では、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを端末に割り当てないため、使用可能ホスト数は 4094 と考えるのが実務上の基本です。

255.255.240.0がCIDR /20で4096個のIP範囲を持つことを示すネットワーク図
255.255.240.0は/20として扱い、第3オクテットが16刻みでネットワーク範囲を分けます。

このページでは、255.255.240.0 CIDR、/20 IP範囲、ネットワークアドレス計算例をまとめて確認できます。すぐに結果だけ知りたい場合は上の結論で十分ですが、設定ミスを防ぐには「なぜ/20になるのか」「どこで範囲が切り替わるのか」を理解しておく必要があります。

特に、192.168.20.10に255.255.240.0を設定した場合、ネットワークアドレスは192.168.20.0ではなく、192.168.16.0になります。この違いを見落とすと、同じセグメントだと思っていた端末が通信できない、ルーティング先を誤る、DHCP範囲がネットワーク境界をまたぐ、といった問題につながります。

255.255.240.0の基本情報

まずは、255.255.240.0の計算結果を一覧で確認します。サブネットマスク計算では、CIDR、総IP数、使用可能ホスト数、ワイルドカードマスク、ブロックサイズをセットで見ると判断しやすくなります。

項目 意味
サブネットマスク 255.255.240.0 10進数表記のマスク
CIDR表記 /20 先頭20ビットがネットワーク部
ホスト部 12ビット 32ビットから20ビットを引いた残り
総IPアドレス数 4096 2の12乗
使用可能ホスト数 4094 通常はネットワークアドレスとブロードキャストを除外
ワイルドカードマスク 0.0.15.255 ACLなどで使われる反転マスク
ブロックサイズ 16 第3オクテットが16刻みで増える

なぜ255.255.240.0は/20になるのか

IPv4アドレスは32ビットです。サブネットマスクの255は2進数で11111111なので、1オクテットあたり8ビットすべてがネットワーク部です。255.255.240.0では、最初の255が8ビット、次の255も8ビット、240が4ビット分のネットワーク部を表します。

240を2進数にすると11110000です。左側の1が4つ続いているため、第3オクテットの上位4ビットがネットワーク部です。つまり、8 + 8 + 4 = 20ビットとなり、CIDR表記は/20になります。

2進数で見る255.255.240.0

255 = 11111111

255 = 11111111

240 = 11110000

0 = 00000000

このように、/20は第3オクテットの途中でネットワーク部とホスト部が分かれます。そのため、/24のように第4オクテットだけを見て範囲を判断することはできません。255.255.240.0のネットワークアドレス計算では、第3オクテットを16単位で区切る考え方が重要です。

/20のブロックサイズは16

255.255.240.0のブロックサイズは、変化するオクテットである第3オクテットから計算します。式は 256 - 240 = 16 です。この16が、ネットワーク境界の間隔になります。

つまり、192.168.0.0/20、192.168.16.0/20、192.168.32.0/20、192.168.48.0/20のように、第3オクテットが16ずつ増えます。192.168.20.10のようなIPアドレスは、16から31までの範囲に入るため、192.168.16.0/20に属します。

/20ネットワーク IP範囲 使用可能範囲
192.168.0.0/20 192.168.0.0から192.168.15.255 192.168.0.1から192.168.15.254
192.168.16.0/20 192.168.16.0から192.168.31.255 192.168.16.1から192.168.31.254
192.168.32.0/20 192.168.32.0から192.168.47.255 192.168.32.1から192.168.47.254
192.168.48.0/20 192.168.48.0から192.168.63.255 192.168.48.1から192.168.63.254

計算例1:192.168.20.10/20のネットワークアドレス

具体例として、IPアドレス192.168.20.10、サブネットマスク255.255.240.0を計算します。第1、第2オクテットは192.168で固定です。第3オクテットの20が、どの16刻みの範囲に入るかを見ます。

  1. ブロックサイズは16
  2. 第3オクテットの境界は0、16、32、48、64のように進む
  3. 20は16から31の範囲に入る
  4. ネットワークアドレスは192.168.16.0
  5. ブロードキャストアドレスは192.168.31.255

したがって、192.168.20.10/20のIP範囲は192.168.16.0から192.168.31.255です。端末に割り当てる通常の範囲は192.168.16.1から192.168.31.254になります。

よくある間違い

192.168.20.10/20を見て、なんとなく192.168.20.0をネットワークアドレスだと判断するのは誤りです。192.168.20.0は/24なら自然な区切りですが、/20では192.168.16.0/20の途中にあるアドレスです。

計算例2:10.0.5.100/20のIP範囲

次に、プライベートIPアドレスの10.0.5.100/20を計算します。10.0.5.100は10.0.0.0/8のプライベートアドレス空間に含まれるため、社内LAN、検証環境、クラウド内ネットワークなどでよく使われます。

第3オクテットは5です。/20のブロックサイズは16なので、5は0から15の範囲に入ります。したがって、ネットワークアドレスは10.0.0.0、ブロードキャストアドレスは10.0.15.255、使用可能範囲は10.0.0.1から10.0.15.254です。

入力IP 10.0.5.100
サブネットマスク 255.255.240.0
CIDR /20
ネットワークアドレス 10.0.0.0
ブロードキャストアドレス 10.0.15.255
使用可能IP範囲 10.0.0.1から10.0.15.254

255.255.240.0と255.255.255.0の違い

255.255.240.0と255.255.255.0は、どちらもIPv4でよく使われるサブネットマスクですが、ネットワークの大きさは大きく違います。255.255.255.0は/24で、総IP数は256です。一方、255.255.240.0は/20で、総IP数は4096です。

小規模な部署や家庭内LANでは/24が扱いやすいことが多いですが、多数の端末、仮想マシン、コンテナ、ネットワーク機器を1つの大きなセグメントで管理したい場合は/20が候補になります。ただし、1つのブロードキャストドメインが大きくなるため、設計ではセキュリティ境界、DHCP管理、障害範囲も同時に考える必要があります。

比較項目 255.255.255.0 255.255.240.0
CIDR /24 /20
総IP数 256 4096
通常の使用可能ホスト数 254 4094
境界 第4オクテット単位 第3オクテットが16刻み
主な用途 小規模LAN、部門単位 大きめの社内セグメント、検証環境、クラウドVPC内の大きな範囲

実務で255.255.240.0を使うときの注意点

255.255.240.0は多数のアドレスをまとめて扱える便利なマスクですが、常に最適とは限りません。1つのセグメントに4094台分の使用可能アドレスがあるということは、設計上の影響範囲も広くなるということです。

例えば、障害時に影響する端末数が増える、意図しない端末同士が同一L2セグメントに入る、DHCPスコープが広くなりすぎる、監視や棚卸しが粗くなる、といった運用上の問題が起きやすくなります。ネットワークを大きくする目的が「管理を簡単にしたい」だけなら、/24や/23などに分割した方が安全な場合もあります。

一方で、クラウド環境のアドレスプール、ラボ環境、短期間で端末数が増える検証ネットワークでは、/20のような大きめの範囲を先に確保しておく判断もあります。事実として/20は4096個のIPを持ちますが、経験上は「使えるから広げる」のではなく「必要な範囲を根拠付きで決める」方が、後からの移行コストを抑えやすくなります。

サブネット計算ツールで確認する方法

手計算の理解は重要ですが、設定前の確認では計算ツールを使う方が安全です。当サイトのサブネット計算ツールでは、IPアドレスとCIDRを入力して、ネットワークアドレス、使用可能範囲、ブロードキャストアドレスを確認できます。

例えば、IPアドレスに192.168.20.10、サブネットマスクに/20を指定すると、192.168.16.0/20の範囲として計算できます。CIDRからサブネットマスクを確認したい場合はCIDR計算ツール、他のマスクと比較したい場合はサブネットマスク一覧も利用できます。開始IPと終了IPからCIDRを整理したい場合はIPレンジ計算ツールが適しています。

外部仕様との関係

CIDRは、IETFのRFC 4632で扱われるアドレス割り当てと集約の考え方に基づきます。また、10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16のようなプライベートアドレス空間はRFC 1918で定義されています。

この記事の計算例では192.168.0.0/16や10.0.0.0/8の範囲を使っていますが、これは社内やローカル環境で説明しやすいプライベートIPを例にしているためです。グローバルIPアドレスの割り当てやインターネット公開環境では、組織の管理ポリシーやプロバイダの割り当て条件に従ってください。

FAQ

255.255.240.0はCIDR表記で/20です。先頭20ビットがネットワーク部、残り12ビットがホスト部です。

/20の総IPアドレス数は4096個です。通常のIPv4サブネットではネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除くため、使用可能ホスト数は4094個です。

変化する第3オクテットで256から240を引きます。256 - 240 = 16なので、ネットワーク境界は0、16、32、48のように16刻みになります。

192.168.20.10/20のネットワークアドレスは192.168.16.0です。IP範囲は192.168.16.0から192.168.31.255で、通常の使用可能範囲は192.168.16.1から192.168.31.254です。

/20は4094台分の通常使用可能ホストを持つため、/24より大きめのセグメントです。ただし、端末数だけで決めるのではなく、障害範囲、セキュリティ境界、DHCP設計、将来拡張を合わせて判断する必要があります。

まとめ

255.255.240.0はCIDR表記で/20です。総IP数は4096、通常の使用可能ホスト数は4094、ワイルドカードマスクは0.0.15.255、ブロックサイズは16です。第3オクテットが16刻みでネットワーク境界になるため、192.168.20.10/20は192.168.20.0ではなく192.168.16.0/20に属します。

設定値をすぐ確認したい場合はサブネット計算ツールでIPアドレスと/20を入力してください。仕組みを理解したうえでツールで検算すれば、ネットワークアドレス、IP範囲、ブロードキャストアドレスの取り違えを減らせます。